だいぶ落ち着いたので報告します


 前に一度このブログでも取り上げたことがある私の祖母ですが、2月某日、老衰により他界いたしました。享年100歳でした。

 昨年、4月の白寿祝いや9月敬老の日の市長訪問で親族が集まったときはそれなりに元気だったんですが、正月を過ぎたあたりから徐々に食が細くなり、訪問診療医師による点滴で時々栄養補給してました。

 2月に入ってからは食事は飲み物とポーロ(お菓子)くらいしかのどを通らなくなったんですが、それでも最後まで人の手を借りることなく自分で食べるようにしていたみたいです。気丈な人です。

 最後は自室で父と母に看取られながら天寿を全うしました。と、いいたいところですが、正確には近所まで来ていた救急車を確認するため両親がちょっと座を外した数分の間に事切れてしまったそうです。母はその瞬間を看取ることが出来なくてあとで残念がってました。

 祖母は70歳を過ぎたあたりから、大腸ガン、大腿骨骨折と大病を患いましたがいずれも克服し、寝たきりにも病院のベッドに拘束されることもなく、住み慣れた自宅で「老衰」という穏やかな死を迎えられたのは幸せだったんじゃないかと思います。

 ふつうは老衰でも肺炎にかかったりしますからね。もし救急車がまにあって病院に担ぎ込まれていたら、無駄に苦しみながら死んだかもしれません。

 私自身は肉親の死ははじめての経験だったので、通夜、葬儀、告別式、火葬、初七日、還骨勤行と、知らないことばかりでオロオロしました。喪主である父はざぞや大変だったかと思います。

 そういえば、祖母は80歳の頃に土手の畑から川に落ちて大腿骨を骨折したんですが、落ちる瞬間に偶然通りかかった運送トラックのおじさんの視界に入り、仕事中にもかかわらずわざわざUターンして祖母を川から助け出し病院まで届けてもらったのですが、

 あのとき、もしその親切なおじさんが通りかからなかったら、おそらく祖母はそこで命を落としていたわけで……そして100歳まで生きることもなかったわけで……たまさか市長に祝ってもらうこともなかったわけで、本当に家族ともども感謝しております。父によると今回告別式にもかけつけてくれたそうです……つくづく頭が下がります。

 高倉健みたいな方ですね。

 ということでなんだかうまくまとまりませんでしたが、ひとまず報告は終わります。
 友人、関係者の方々、いろいろご心配おかけしました。
 


 北道正幸


 


Posted: 火 - 2月 23, 2010 at 07:37 午前