飛び出さない映画


 ディズニー製作の映画「ボルト」を観てきました。立体映画です。

 実は私3D映画ってあまり良い印象をもってなくて、というのも、この手の映画ってアミューズメント型といいますか、とにかくこけおどし的な演出が多いじゃないですか? 目の前にナイフが飛んでくるとか、長い棒を目の前でゆらゆらさせるとか、先端恐怖症の人にケンカ売ってんのかみたいなわざとらしいのが。

 でも今回の「ボルト」を観るかぎり、最新の3D映画はあえてそういう演出を避けてるみたいですね。

 目の前に飛んでくる「何か」より、画面の奥に広がってる風景が立体映画の醍醐味なのだ!みたいな制作者の心意気を感じます。というかむしろけれんみがなさ過ぎて物足りなかったくらいで(笑)

 昔は「飛び出す映画」なんて宣伝文句で実際にスクリーンの「前」に飛び出してる感じでしたが、今はスクリーンの「奥」に空間が広がってるみたいな、例えるなら演劇とか舞台のステージを観てるような感じでしょうか。

 いままでの3D映画への偏見もやわらぎ、なかなか良い経験でした。

画像・キタイラスト0151

 で、映画「ボルト」の感想ですが、泣けるシーンも多く、実際に涙が何度かこぼれましたけど・・・どうなんでしょうね? 映画そのものの内容じゃなく「犬に泣かされた」って感じもしますね。テーマ的にはトイ・ストーリーの二番煎じですしね。

 キャラクターとしては鳩がいい味出してました。いいよ鳩。


Posted: 土 - 8月 15, 2009 at 06:05 午後