ハウルの動く城を観てきました(ネタバレ注意)


 公開日が近づいてくるにしたがい不安もつのっていたハウルですが、意外にも自分はこの映画を気に入ってるらしい。たぶんもう一度劇場へ観に行く。

 映画の終盤で、やや展開が急ぎ過ぎてたり、観客が納得する前にソフィーの心情を言葉で言わせたり、キス魔だったり、難癖をつければいろいろあるんだけど、こうして観終わってみると、ぽつぽつと映画の中で印象に残ったいくつかのシーンが蘇ってきて、これはこれで良かったんじゃないかという気がしている。

 懸念していたキムタクの声は可もなく不可もなく、むしろ倍賞さんの少女声のほうが厳しいように感じたが、若くして心の中はすでに年増という設定なら納得もいく。いや、ハイジや三千里だって、あらためて観なおすとけっこう違和感があるし、ワカメやしずかちゃんなんてあからさまにおばあちゃん声ですからね。だから、そういうのは突っ込んでもしょうがない。

画像・キタイラスト0002

 特筆すべきはマルクル役の神木隆之介の声優っぷりで、最初の登場シーンから結構ほのぼのと笑わせてもらった。こつこつとキャリアを積んでイイ感じに成長してますな、彼は。マルクルのおじいさんの声色は萌えます。マダムサリマンの怖さ加減もなかなか良かった。女性にしたのは正解ですね。あと監督はどろどろ関係がお好きなようで、そのシーンを怖がった子供のお母さんが、やむなく幼児をかかえて劇場を出たのが、他人事ながらかわいそうでした。

 どろどろといえば、ちと話はズレますが、昨夜日テレで放送された「もののけ姫」の中で、首のとれたシシ神がドロドロになって追いかけてくるのを、アシタカが指差して「どろどろが来るぞ」「どろどろから逃げろ」「あのどろどろに触れると」と、どろどろ発言を連発していて、その場面を観ると、自分はどうしても笑ってしまいます。まあ、どろどろとしか言いようないからしょうがないんだけどね。

 それはそうと、映画のラストシーンでカブの正体のうんぬんってやってたけど、自分が見逃したのか聞き漏らしたのか、いやいや、原作読んでたとしてもあまりにも突然すぎて「?」だったですね。次に観る時は、このあたりの伏線がちゃんと張られていたかどうか、確認してみようと思います。


Posted: 土 - 11月 20, 2004 at 06:49 午後