京都国際マンガミュージアム


 京都国際マンガミュージアムで開催されてる『寺田克也ココ10年展』と『スケッチトラベル展』をみてきました。せっかく近くに(2時間かかりますが)あるんだからそりゃ行っとかないと。


画像・京都国際マンガミュージアム

 『寺田克也ココ10年展』は寺田克也さんのここ10年のあいだに描いてきたものをどーんと300点くらい展示したものなんですが、だいたい大きくわけると「デジタル原画」「制作過程ビデオ」「アナログ原画」の3つに分かれてます。

 興味深いのは「デジタル原画」の展示方法で、襖の大きさにどーんと拡大プリントしたものを専門の職人さんが古い建具に表装したものを展示してるんですね。

 デジタル原画をどーんと大きいサイズに引き延ばしてプリントする意味はあるのかというと当然ありまして、最近お気に入りで大好きな動画に「猫のスロー撮影ビデオ」ってジャンルがあるんですが、ただ歩いてたりジャンプしてる動作をスローに引き延ばしてるだけなんだけど、まあこれが飽きないんですよ。引き延ばされることによって濃密になるというか吸引力が生まれるというか発見があるというか。この展示もたぶんそれと似たような効果があるんじゃないでしょうか。

 そんなことを考えながら、寺田さんがサッと引いたであろう線をぐぐーっと時間を引き延ばしながら(加速した島村ジョーのフランソワーズをなめまわすような視線で)堪能してまいりました。

【関連リンク】
・京都国際マンガミュージアム
・terra's book blog


Posted: 日 - 4月 21, 2013 at 06:00 午後