図書館で見つけた漫画の道具


 借りても次はいつ返せるのかわからないので、図書館ではあえて本を借りずにメモったりデジカメにおさめたりしてるわけですが、このまえ写真を整理していたらなかなか興味深い漫画の道具の写真メモが出てきたので2つばかし紹介します。

 といっても、写真をそのまま勝手に載せるわけにもいかないので模写イラストで。しかもどちらも本の名前をメモってなかったので正確な出典がわからない。(今度また図書館に行った時にでも調べなおして加筆します)

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 ▲これは「写真から描く肖像画」みたいな感じのタイトルの本に載っていた、紙面を手で汚さないように考えられた道具です。構造はシンプルで四角い布に指を通す穴をひとつ開けただけのもの。ペンを使うほうの手は薬指を通し、もう片方の紙を押さえる手は親指を通します。これはすぐにでも使えそうです。

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 ▲薬指を通すのは、紙の表面に接する小指の部分を隠すためと、ペンを持つ指の邪魔にならないようにでしょうね。たぶんペンをにぎるとイラストのような感じになるかと思います。

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 ▲同じくもうひとつも紙面を汚さないための道具。これは漫画家のつげ義春氏の短編集からなんですが、売れない漫画家があるきっかけで知り合った漫画家のアシスタントとして温泉旅館にカンヅメになった際、その旅館の美人女将さんに自作の漫画の道具を説明する……というシーンで出てきます。漫画に詳しい人ならもしかすると作品名がわかるかもしれません。(物差しの裏の両端にマッチ棒を2本くっつけるという台詞もあります)

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 ▲でもこれ、三角の布にヒモが付いただけの簡単な構造なんですが、いざ作ろうとするとしくみがよくわからなくて困っちゃうんですよね。三角の布で両端にヒモが付いてるほうの一辺は間違いなく手首側だと思うんです。ひとつ開いてる穴はおそらく親指用でしょう。で、他の指は縫い付けられたヒモに通すような感じなんですが、それがどのあたりに付ければいいのか、全部の指がそうなのか、それとも人差し指だけなのか……。台詞では「手甲」という名前になってるんですが、手甲そのものの構造をよく知らないのでさっぱりわかりません。

 つげ作品と裁縫が得意な方はいちど挑戦してみてくらはい。


Posted: 土 - 4月 21, 2007 at 04:30 午後