OTFとやらを買った方がいいのかしら 漫画の最終原稿がデジタルデータな場合、なにかと楽できる反面、最終的な細々とした作業をちょこちょこ引き受けるはめになったりもする。具体的にいうとネーム文字関係なんだけれども、これは紙の原稿の場合は、ペン入れして、消しゴムかけて、トーン貼って、原稿渡してハイ終わり、なんだけども、しかしデータ原稿だと、ふきだしの中の文字まで、自分で打ち込まなきゃならない。いや、なにもそこまでやる必要は無いんだけど、台詞の無い原稿データをバックアップ保存したって意味がないので、しょうがなくシコシコと文字打ちしています。
とですね、ネームの段階からいろいろと校正が入りまして、漫画の中の台詞といえども、いろいろと決まり事があることに気づかされるわけです。 例えば、ちょこちょこと思いつくままに具体的に箇条書きしてみると、
1)「きゃ~~」「ぐわーー」などの波線や棒線は、2文字単位。 2)普通の台詞と心の中の台詞は必ず書体をかえる(強制) 3)読みにくい漢字にはルビを振る。ルビはページの最初だけで良い。 4)基本は20Q行間4分。長体平体使用不可。 5)句読点は使わない、誤読しそうな場合は1文字あける 6)「ん? 何だ」「行け! 早く」など感嘆符や記号の後に文章が続く場合は1文字あける 7)漢数字、アラビア数字をごちゃまぜにしない。「先着100人まで五百円」 ・・・などなど。 あと、こちらの国語力がアレなもんで、漢字、送り仮名等 いろいろ間違いを指摘されます。そうなるとこちらも微妙に判断しかねる場合は、最初からひらがなで描いてしまうわけですね、ネームの段階で。 最近、とても困ったのは、ユニコード外字でしか出せない特殊な漢字の修正を頼まれたときで、具体的にいうと「葛藤」の「葛」という字なんだけど、この、パソコンで通常使用している「葛」は、国語辞典とかに載ってる字じゃないんですよね。正式には「ヒ」の部分が「L+人」になってます。で、こちとら貧乏人なもんで持ってる書体は安価な「TrueTypeフォント」だけなんで、ほとほと困りまして、こりゃ作字するしか無いのかと覚悟してたら、「Illustrator CS」と「OpenTypeフォント」で何とかなりそうってことで、やってみたら何とかなりました。アウトライン化してラスタライズして貼付けてやりました。ふう~、無理して買っておいてよかった。 ↓Illustrator CS(字形の選択画面) ↓修正後 「OpenTypeフォント」ってのは、とにかく使える文字種が多くて便利なんですが、ものすごく高いんですよ。なのでMacOSXに標準で付いてきた「ヒラギノ角ゴPro」を使ってごまかしました。たまたま似たような書体だったので良かったけど、後々のことを考えると、やっぱちゃんとしたフォントをそろえたほうがいいかもなあ。(葛藤) 【今回参考にしたページ】 ・Adobe Type Library - よく尋ねられる質問 ・TNG Project - よくあるご質問 |
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Total entries in this category: Published On: 4月 30, 2013 03:35 午後 |